ガリレオevent

市島有機農業ワークキャンプ レポート

市島へ行ってきました。

先ずは「いちじま丹波太郎」という物産販売所の上に集合。
参加の動機などを話すのですが、私は「鶏の解体」をメインに据えてしまったので、
「ちょっと危ない人」を払拭するのに必死でした(笑)

その後、作業の出来る服装に着替えて、先ずは有機農業に大切な堆肥場へ。
そんな大変なニオイはありませんでした。良かった(笑)。
次は、ご夫妻でやっておられるブルーベリー園。
「桃栗3年」同様、ブルーベリーも実がなるのに3年位はかかるそうです。
その次は、初夏に頑張って雑草を食べ栄養を出してくれた合鴨たちに会いました。
稲穂が出るとそれを食べてしまうので、田んぼから出してしまうそうです。
秋頃まで育ててお肉にするので、意外と手間やえさ代等がかかるらしい。
断然楽なのかと思っていましたが、現実は違っていました。
ちなみに2日目のお昼は合鴨ラーメンでした(笑)。
最後の刈入れ間近の田んぼでは、興味深い話をたくさん伺いました。
同じように手を入れていても、場所により土壌に差が出るそうです。

その後は、いよいよ稲刈り。
最初は調子よくやっていたのですが…やはり腰が足が痛くなりました(涙)
20人程おりましたが、全部は刈り終わりませんでした。機械様様ですね。
昔の人は普通に手でやっていたんですから、本当に頭が下がります。
「米粒一つ残すな」というのも納得。今後も残しません!!

夜のご飯は市島で取れたお野菜がいっぱい。たんと頂きました。
シカクマメやカラフルなナスなどなど、色々な野菜が作られています。

ご飯の後は勉強会。
私は食育等についてお話を聞きました。
日本の低い食料自給率、米の消費量の減少、環境問題。農業を取り巻く問題は山積みです。
でも、悪くなるのをただ見ている訳にはいきません。
自分の出来ることから始めようと思います。
自ら耕して生産するというのは今のところできないので、
農家さんに頑張ってもらうために、有機野菜を積極的に買いたいと思います。
有機農業の野菜を買うと、農家を応援するだけでなく、
・旬の味が楽しめる。生産者の顔も見えるし、安全・安心。
・地産地消でエネルギー消費や二酸化炭素排出の削減。
・販路が確立されれば、農業に更なる雇用も生まれる。
等等、いいことが沢山あります。
毎日食べるモノなのに、先細りでは困りますもんね。
一人が少しずつ良いことをすれば、大きなものになると思います。

2日目は朝6時出発で農作業。
午前中は草抜きを主に行いました。
一仕事してから朝ごはん。そのおにぎりの美味しいこと!

この日は昼食をはさんで「鶏解体」がありました。
威勢良く言っていましたが、やはり多少気は引けます。
指導教官のやり方を良く見て、聞いて行いました。
「中途半端が一番いけない」とのこと。鶏も苦しいし、処理もできない。
包丁を入れるところ等、色々教えていただき無事に終了。
次にこんな機会はまずないだろうなぁ。丸鶏なんかもあまり売ってないしね。
今日習得した技は、とりあえず封印しておきます。
鶏さん、貴重な経験させてもらいました。ありがとう。
指導教官や教えて頂いた皆様、ありがとうございました。

午後の農作業は支柱の撤収でした。
野菜の茎に結び付けた紐を切り、支柱・野菜共に取ってしまい、次の作物に備えます。
まだこんなに実がなってるのに!?収穫してしまわないの???
もう、十分に収穫した後のことなんでしょうね。
間引きする時も「かわいそう」とか言ってたら、他の野菜の生育にかかわる。
鶏の時もそうでしたが、やっぱり「中途半端」が一番アカンのです。

野菜の声は聞けないけれど、態度で示してくれますよね。
毎日のように草を抜き水をやり、手塩にかけて育てるのですから、
思い入れは相当だと思います。現に私は、うちの庭の植物にはそんな思いです(笑)。
まぁ、量が増えると多少反比例するかもしれませんが…

夜はさばいた鶏や野菜でバーベキューをしました。
鶏肉の弾力ったら、物凄いです!特に皮は歯が立ちませんでした(汗)。
そんなに食べていないですが、噛んだ量は半端ありません(笑)!
色々な人の話を聞き、冗談を言い、楽しい時間を過ごしました。

3日目も6時出発で農作業。
穴を開けて、種・苗を植え、水をやりました。ちゃんと育ってくれるかな。
その後、芋掘り お芋ちゃん可愛かったです。
こちらの畑は山に近く、電気柵が無いと鹿にやられてしまうそうです。
草が伸びてその柵に触れると漏電したりもするらしい。柵下の草刈りは必須です。
実際に被害が無人からすると「駆除するなんて可哀想」と思うでしょうが、
自分が精魂込めて育てた野菜が食われたら…猟友会に入ります!

野生動物や天気、自然相手は本当に大変です。
でもまぁ、どの世界でも大変な相手はいます。上司、同僚、部下、顧客…(笑)
ですから何処に居ても基本は同じ。状況を判断し、自分のやるべきことをやる。

決して一人では生きていないし、生きて行けない。
持続できる農業を推進しなければならない。自分も何かしなければ!
どこに行っても出来る人間になれるよう、精進したいと思います。

藤田
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兵庫県の丹波の市島で農業体験をさせて頂きました。
むっちゃ農業に興味を持ってというわけでは、ありませんが、
田舎の祖父母が田畑をしていたので懐かしくも感じました。
17人の参加者が集まり初日は、みんなで稲刈りをしました。
稲を刈り取って束ねて結び方まで丁寧に教えて頂き、
みんなひたすら稲刈りに夢中になり、刈りすぎたかなって所もありました。

稲は、馬という木の棒の上、物干し竿みたいな感じですね。
棒の上に干して、そしたら重さに耐えきれず棒が崩れてというハプニング。
それでもみんなは、棒を組み直し、稲を干し直して、
嫌な音も、ミシミシって聞きながら『丈夫かな』と思いながら
泊まる宿へ向かおうと車に乗ったら、
予想通り棒が倒れてしまって第2ハプニング。
これもまた良い思い出になったかな。

2日目は、それぞれチームに分かれて、
各農家へ行き、私はニンニクを植えました。
初体験、だいたい15センチ間隔で植えて、
時々 幅が、狂ってたり、それからは〜う〜ん、ひたすら草刈りかな。

昼からは鳥の解体、話では怖くないとは聞いていましたが、
目の前になると怖い感じもしました。
みんながいるとなんだかワクワクというと変だと、思いますが〜
意外と素直に、素直に?というと・・・・心の中では、
『痛くしてごめんね でも美味しく頂くね』という思いで、
解体するのに夢中になってたように思います。
その日の夜は、みんなでバーベキュー。
とりたての野菜、鳥のお肉美味しかったです。
農家の方とのお喋り、私は、口は少なかったですが、
参加者とのふれ合いが、できて充実した3日間でした。

私の大の苦手な男性に囲まれての農家での体験も良い刺激になり、
どうすることも出来なかったこともありましたが、
自然とお喋りしてたし、私にとっても良かったと思います。

興味ありなしに関わらず、何かに無我夢中になって出来たと思います。
もう一つのお得は、取ったお芋の持ち帰り、
また、自分たちで植えた、ニンニクを、後日、
お世話になった農家から送っていただけることですよね。

楽しみですよね。自分たちが植えて出来上がった食べ物って嬉しいですよね。

河田 真由三
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9月21〜23日で市島へ行ってきました。
今回参加した目的は、様々な体験をすること。
鶏の解体、稲刈り、苗の植え付け、草抜き等、
本当に色々なことを楽しく体験させてもらいました。

就農を考えるのであれば、広い田畑を黙々と手入れしますから、
農作業が好きで苦にならないというのは必須条件ですね。
更に「広く強い心」と「考え実行する力」も必要。

鹿やモグラ等の害獣にがっつり食べられては、行き場の無い憤りを覚えつつ撤収、植え直し。
災害で畑が水没なんてこともあったそうです。
今年は日照時間が短かったですし、自然相手は本当に大変。
そんな逆境に負けない広く強い心は不可欠。

作る野菜を決めるには、畑の条件や気候、時期、市場価値等を
総合的に判断しないといけません。
作るのに並行して販売方法の検討。
野菜と話ができても、人と話ができないようでは売れません。
一人で何役もこなしていて、正に小さな会社の社長さんです。

有機農業って、特別なことでなく昔から伝わってきたやり方をしているだけ。
昔のやり方だから、色々な意味で多少手間暇がかかる。
除草剤を使わないから雑草も元気に生えるし、
殺虫剤を使わないから虫がおいしいと食べに来る(笑)。
でもそれは私たちの体にも環境にもいい。

薬を使った新しいやり方は、要らん草が生えないし、
いっぱいきれいな野菜ができて、皆がお腹いっぱいになる。
でも、やっぱり薬だから体や環境にはよくない。

人が生きていくうえで、絶対に必要な食物。
環境や資源を守りつつ生産が続けられる、持続可能な農業を目指したいですね。
農業を育てるには、水を育てなければならなくて、
その水を育てるには、山を育てなければならないそうです。
「話が大きすぎる」と構えず、基本は自分のできることから。
私は有機農業している人に頑張ってもらいたいので、
とりあえず、宅配の有機野菜を頼んでみようと思っています。

「考えて実行して、私ももっと成長しなければ」と思いました。
「どこでどんな事をしても、できる人」になれるよう、日々精進したいと思います。

藤田 

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