ガリレオevent

佐用町 水害 ボランティア

神戸から電車とバスで3時間。
まだ、智頭急行が通っていないため上郡(かみごおり)からバスで行きました。
(8月29日以降は 智頭急行が 開通しています。)

佐用駅に着くと、まず、気がつくのがにおいです。
水と泥の腐ったような、ヘドロのにおいがします。
水害から3週間がたった今でも、うっすらと感じますから被害の大きさがわかります。

さて、街中を歩いていると、ほとんどの家で窓やドアを全開にしています。
中をのぞくと、畳や床がありません。
床下に詰まってしまった泥やヘドロを取り除くためです。

佐用のボランティアセンターは8月30日まで、
それ以降は播磨徳久(はりまとくさ)に集約される、とのことで、播磨徳久に向かいました。

播磨徳久は見た目は被害が大きくありません。
においも、ありませんでした。
道を歩いていると、自転車に乗ったやさしいおばあちゃんが声を掛けてくれました。

「あんた、どこに行きたいん?」
えっ!?あ、ボランティアセンターなんですけど・・・

「そんなら、そこの道を・・・」
わざわざ、自転車を止めて、教えてくれました。

ありがとうございます。
ところで、おばあちゃんの家は大丈夫でしたか?
お手伝いしますよ!

「あ〜うちは、ちょっと高台にあるから大丈夫だったんや。
ここの辺りはなぁ、(播磨徳久)駅付近は被害が大きかったけど、
そのほかは、ひどくはなかったなぁ。
ボランティアセンターが近いから、比較的早くきれいになったし。
でも、本当にボランティアが必要なのは、もっと奥のほうやね。
車でしか行かれないし、お年寄りが非難した後の家は、
たぶん、誰も掃除していないだろうから、どうするんやろうね。
ボランティアのお願いも、してへんし、できひんやろうね。
だって、どこに電話したらええか、
どうしたらええか、わからへんもん。」

ニーズの把握ができていない現状がわかりました。
奥のほうで、ボランティア活動してくださる方、大募集!!
(奥のほう とは 上月あたりのことで、現在も電車は不通です)

この、やさしいおばあちゃんだけでなく、
播磨徳久の方たちは、みんな、温かいです。
おじいちゃん、おばあちゃん、そして、自転車に乗った学生さんも
みんな、「こんにちは」と、笑顔で声を掛けてくれます。
びっくりするくらい、温かい町です。

さて、今回の水害で、一番ひどかったところはどこなのか?
何人かの方とお話をして、聞くと、みんな
「それは、久崎(くざき)や」
と、答えます。

そこで、播磨徳久から久崎へ向かいました。
駅に着くと、確かに、被害が大きいのがわかります。
しかも、久崎は5年前も、水害があり、
家を立て直したり、きれいにしたばかりで、今回の水害。

5年前の水害で、家を新しくしたのに、
今回もまた、水害で、家をなくされたおばあちゃんが、自殺をしてしまったそうです。
本当にかわいそうです。

でも、久崎の方に、声を掛けると、みなさん、お礼を言われます。
「水害は、まぁ仕方ないやろ。
でも、ボランティアの皆さんが手伝ってくれたおかげで本当に助かったわ。ありがたいわ。」
「こんなに、助けてもらって、感謝しているわ。」

土を運んでるおじいちゃんに、道でばったり。
お手伝いします と言うと
「気持ちだけ、受け取っとくわ。ありがとう。」

やっぱり、人手がたりないですか?

「今日はこれでおわりにするつもりなんやけど、うちはほかより遅い方やなぁ。
乾くのを待って、左官と大工も頼まなあかん。
それに、うちよりも もっとひどい家もあるから、
手伝ってくれる人がいたら 助かるわなぁ」

ボランティアの左官と大工さんも 大募集です!
まだ、ボランティアのニーズはあります。
ボランティアしたい方、ご連絡ください。
アクセスの仕方、地図、宿泊etc 情報があります。
もちろん、写真もあります。


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